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2002年12月にリリースされたアルバム『Eagle Talk』に収録された「Cide〜もう殺しはたくさんだ」のビデオクリップ。撮影、編集は山口洋（ヒートウェイヴ）、デザイナーの駿東宏。

タイトルの「Cide」とは、「Genocide」（ジェノサイド）＝「虐殺」のように、殺しを意味する名詞接頭辞。

ポエトリー・リーディングを担当する、詩人、アクティヴィストのTom LaBlanc（トム・ラブランク）は、1946年、アメリカ・ミネソタ州に生まれた。

父親は日系アメリカ人、母親はサウス・ダコタ・スー族のネイティブ・アメリカン。

1968年、ベトナム戦争に従軍。激戦の最前線でこの戦争は正しくないと悟った。

ベトナムからの帰還後、1970年、AIM（アメリカ・インディアン運動）の指導者、デニス・バンクス、ラッセル・ミーンズらと出会う。

トム・ラブランクが唱えるONENESSというキーワードは、精霊たちとの交わり、導きによって、あらゆる生命と調和を保つことを意味する。

2002年夏、三重県亀山市で自然食レストラン「月の庭」を経営する岡田マサルの主催で、ONE PEOPLE CONCERTに出演。ヒートウェイヴ山口洋、細海魚と共演する。

2002年秋、トム・ラブランク、山口洋、細海魚によるレコーディングを開始。

前年、2001年には9.11同時多発テロや、アメリカ軍を中心としたアフガニスタンへの空爆、侵攻が行なわれた。アルバムがリリースされた翌2003年にはイラク戦争が開戦された。

2008年12月9日、このレコーディングの発案者、岡田マサル永眠。
同月、イスラエルはガザ地区へ空爆開始、2009年1月、地上戦へ移行。
世界に平和は訪れていない。

ONENESS.